【保存版】現役webサービス・ポータルサイト運営者が教える webサービスの3つの課金・分類方法
わたしは、会社の業務でwebの制作ディレクションだけでなく、webサービス・ポータルサイト開発にも携わっています。
世の中に数多くあるwebサービスを、どのようなサービスなのか把握・説明するときに役立つのが『課金形態に着目する』という方法です。
webサービスの課金形態には①広告、②ユーザー課金、③物販(成約課金を含む)の3つしか存在しません。
この事を把握しておくと、どのようなwebサービスでも説明をする事が可能となります。
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ウェブサービスの課金方法① 広告
多数の人が集まる場所、例えば東京駅や品川駅、大阪駅・名古屋駅などには沢山の種類の広告があります。
この事はwebサイトに置き換えてもまったく同様で、多数のユーザーが集まる場所は広告ビジネスが展開されています。
例えば、有名なのは月間数十億のアクセスの集まるyahooのトップページのブランドパネルなどは、高額な広告枠になっています。
広告課金の特徴としては、集めるユーザーの種類がある程度自由で良いというところです。
そのwebサービスが会員登録や資料請求など他のゴール(コンバージョン)を持っている場合、会員登録や資料請求につながるユーザーをセグメントして集めてくる必要がありますが、広告課金をする場合はコンバージョンにつながらないユーザーでもビジネスの元となります。
とにかく、かき集めてくるという方法でも成立するので、流行のインバウンド(プル型)のコンテンツマーケティングの手法との相性が良いです。
コンバージョンしなくても良いので、対象の裾野が広がるという事です。
広告課金は多くのウェブサービスで展開されていますが、一般の人がよく使うサービスとして有名なのは
・yahoo
・クックパッド
・価格コム
・食べログ
などです。
これらのサイトを開いてみるとどこかに『PR』『広告』と書いてあるバナーがあると思います。
そして、広告課金だけをビジネスモデルとしているwebサービスもあれば、広告に残りの2つ(②ユーザー課金、③物販(成約課金を含む))を組み合わせている例もあります。
例えば、クックパッドは①広告課金をしていますが、②ユーザー課金も行っています。
ウェブサービスの課金方法② ユーザー課金
クックパッドの例が出たので、② ユーザー課金についてご説明したいと思います。
読んで字のごとく、エンドユーザーから課金をする事で収益化する方法です。
例えばクックパッドでは月額280円(税抜)で無料会員にはない特典のあるサービスを提供し、150万人以上がこの有料会員になっています。
他には、食べログやアスクドクターズ、弁護士ドットコム、スクーなどが月額課金のサービスを展開しています。(他にも沢山あります)
このようにまずは無料会員を多数集めて、その中の一部のユーザーを有料化する仕組みをマーケティング用語では、『フリービジネス』『フリーミアム』といいます。
フリーミアムが成功するための条件としては、
①無料会員数が多い事
②無料と有料の違いが明確な事
などが必要となります。
ウェブサービスの課金方法③ 物販(成約課金を含む)
ウェブサービスの課金方法、最後の一つは物販(成約課金)です。
これは、例えばamazonや楽天などのECサイトを思い浮かべると分かりやすいのですが、物・サービスを提供するプラットフォームとしてwebを活用し、販売代金や手数料を収益とするビジネスモデルです。
企業⇔顧客の取引をBtoC、企業⇔企業の取引をBtoB、顧客⇔顧客の取引をCtoCというように、3種類に分類する事が出来ます。
企業⇔顧客の取引(BtoC)
BtoCのウェブサービスの事例としては、楽天(ECサイト)、amazon(ECサイト)、zozotown(ファッション系ECサイト)、BUYMA(ファッション系ECサイト)、ごちくる(弁当・宅配等のECサイト)、オイシックス(野菜等のECサイト)などが有ります。
企業⇔企業の取引(BtoB)
BtoBのウェブサービスの事例としては、サイボウズ株式会社(グループウエア大手)、Sansan株式会社(クラウド名刺管理)などがあります。
顧客⇔顧客の取引(CtoC)
CtoCのウェブサービスの事例としては、ヤフーオークション(ネットオークション)、クラウドワークス(クラウドソーシング)、ランサーズ(クラウドソーシング)、ココナラ(クラウドソーシング)などが有ります。
全てのwebサービスは3つの課金形態の組合せで説明できる
基本的に、webサービスは上記3つの課金形態の組合せで運営されています。
自分ははじめてwebサービスを見るときに、「どのような課金形態の
組合せになっているのか」を注目して見ていきます。
例えば、
クックパッドであれば①広告課金+②ユーザー課金
食べログも①広告課金+②ユーザー課金
弁護士ドットコムは①広告課金+②ユーザー課金+③成約課金(トランザクション、手数料)
facebookはどうでしょうか?
facebookは①広告課金のみのビジネスモデルです。
ソーシャルゲームは基本的に②ユーザー課金がベースとなっています。
このように、webサービスについて社内で議論するときには、この課金形態のパターンが軸になっています。
あなたのよく使うウェブサービス・アプリについて、課金形態で分類をしてみると結構面白いと思います。
日本でもweb系スタートアップが全盛の時代
スマートフォンがスタンダードとなり、これまで紙・雑誌・書籍ベースで展開されていた広告の形態がweb・スマホへシフトしてきています。
それに合わせて、どのような業種でもwebサービスやポータルサイトが沢山出てくるようになりました。
フェイスブックやアップル本社のあるアメリカのシリコンバレーさながらの、スタートアップ全盛時代が日本にも到来しています。
私は建築の分野からwebサービスを開発していますが、競合も沢山でてきています。
このような新興webスタートアップ企業の伸びに負けないように、常にアンテナを張り、新しい情報を紹介していきます。
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