私のパニック障害克服記。「その時」は突然やってきた
「パニック障害」という病気をご存知でしょうか。
うつ病などのメンタル疾患の一種で、日本でも100人に2~3人がかかる病気といわれており、そのうち50%ぐらいの人が「うつ病」を併発するといわれています。
自分は半年前、この「パニック障害」に突然かかりました。
それ以来、このパニック障害の治療を生活の中心に起き、妻の支えを得ながら、あらゆる情報を収集し、自分の出来うる最大限の努力をし、克服出来る日が来る事を願って生活しています。
現在の状況は、まだ抗不安薬や睡眠薬は手放せませんが、日常生活に支障のないレベルになってきました。パニック障害の事を考える時間も減りつつあります。
この克服へ向かう毎日は、自分にとって非常に大きな意味を持つ毎日となっています。
今も日本中でこの病気に苦しんでいる人に、僕の克服記録が何かの支えになるのなら、この半年間を記録することに意味があるのではないかと思い、ブログの中に「パニック障害」のコーナーを作ることにしました。
かかった人にしか分からない発作の恐怖、医者に相手にされない孤独感、今後仕事を続けていけるかの不安、首根っこを何者かにつかまれているような毎日、、、そんな苦しさが「パニック障害」にはあります。
どうか今、発作に苦しんでいる人に「パニック障害では、絶対に死ぬ事はない」、「大丈夫、大丈夫、大丈夫、、、」という、僕が救われた”おまじない”をお伝えしたいと思います。
シリーズで定期的に更新していく予定なので、同じ症状を持つ患者の1ケースとして、この克服記録を読みに来ていただければ幸いです。
また、あくまで私個人の場合としてパニック障害を伝えていきます。したがって、すべての人に当てはまる情報ではない事をご容赦下さい。
最も信頼できる情報は、心療内科・精神科の先生の処方と、専門医が書いたパニック障害の書籍だと思いますが、自分が参考にした専門医の書籍もこのブログで紹介していきます。
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パニック障害の症状
パニック障害の発作、「その時」は突然やってきました。
何の前触れもなく、心臓がバクバク言い始め(動悸)、鼓動がだんだんひどくなり、めまいや呼吸困難に襲われ、どうしようもなくなって立ち止まり、座り込んでもまだひどくなり、「このまま死ぬのではないか」という恐怖に襲われる、、というものでした。
症状自体は30分くらいたてば収まったのですが、あまりにも症状が激しかったため、「自分はなにか重大な病気にかかっているのではないか」と思いました。
救急車を呼ぼうかどうしようかも迷いましたが、発作が落ち着いてきたので、まずは内科にかかることにしました。
僕の場合は、品川で仕事仲間と昼食を取っている時に突然発作が起こりました。その日は仕事を早退して、自宅のある茨城県守谷市まど戻りました。
近くの総合病院の救急外来に行き、心電図、血液検査など一通りめまいや動悸に関連する検査をしたのですが、全く異常がなく、「精神的なもの」と診断され、その日は返されました。
気づいたら、激しかった症状が嘘のように治まっていました。そして 次の日、また発作が起こるのではないかという強烈な不安に襲われました。
通勤途中にもその不安は大きくなっていきました。
そして、仕事場のある品川で循環器を扱う内科に受診。心電図、血液検査に加え、24時間心電図(ホルター心電図)を使い、狭心症・心筋梗塞の検査をするも、異常なし。
「精神的なもの」として、心療内科への受診を進められました。
次の日、心療内科にかかり、発作が起こった症状を訴え、ようやく「パニック障害」という診断名が下されました。
パニック障害の原因
パニック障害、、家に帰って原因を調べてみると、睡眠不足や過労などストレスによる自律神経の乱れが原因で起こる事が多いとの事でした。
自分の場合も、過労と睡眠不足などの生活習慣の乱れが原因になっているようでした。
パニック障害の特徴のひとつ「予期不安」
パニック障害は一度発作を起こすと、その後も「あの恐ろしい発作がまた起こるのではないか」という「予期不安」を一つの特徴としています。
僕の場合も「なんとなく不安」「発作起こりそう」「なんとなく気分が悪い」などの症状がまずはじめに来て、その後、「また発作がくるのではないか」と思い、徐々に症状がひどくなり、発作に至るという事を繰り返していました。
不安→症状→不安→症状→不安という悪循環で、発作に至るケースが多くありました。
パニック障害の起こるケースが増える「般化」
そして、「地下鉄の中」、「夕方」など、発作の起こりそうになる場所とパターンが共通していました。
パニック障害が発症して間もない時期は、発作が起こりそうになる状況・場所がどんどん広がっているように思いました。 後々調べたところ、これは専門的には「般化」といい、不安により発作が起こりそうになる状況が増えてくる事があるそうです 。
発症初期の頃は、徐々に生活できる範囲が狭くなってしまうのではないか、仕事がこの先続けていけるのかという不安がありました。
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