新しいwebディレクター像として求められるもの
web制作においては、単にwebを制作して終わりではなく、制作後の運用が大事という事は言うまでもありません。
webディレクターに求められる事は、「納期に間に合わせてwebを納品する」事ではなく「webを通してクライアントのビジネスを成功に導くこと」ではないかと思います。
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クライアントのビジネスを成長させる事がゴールと位置づけると、サイトの納品はまさにビジネスのスタートといえるのではないでしょうか。
そこでwebディレクターが考えなければならない情報は以下となります。
①顧客は誰か
②何を提供するのか
③どのように提供するのか
④そのサービスをどのように成長させるのか
これらは、クライアントと共有する事が大前提ですが、特に④そのサービスをどのように成長させるのか、というのは制作後の運用過程で出てくる課題になります。
webディレクターはweb制作の受注をゴールとする事なく、”運用が最も重要である事”をクライアントに説明し、パートナーとしてクライアントと関わっていく事を制作前に説明する事が極めて大事と考えています。
運用というと、サーバーやドメインの更新・データのバックアップ等、技術的な仕事のみがフォーカスされがちです。
しかし、クライアントにとって重要なのは技術的な事よりはむしろビジネスが成功する事で、webディレクターはその成功に向けてwebの技術を通じて出来る事を提供するのが役割となります。
運用においてクライアントに提供する業務として、「解析と改善」があります。
今のweb業界では「グロースハッカー」という言葉が使われていますが、専業のグロースハッカーがいない場合は、webディレクターがこの「解析と改善」を担当する事になります。
ビジネスのスタート→ゴールまでのマップ(ファンネル)を構築し、そのゴールフローのどこかをKPIとして設定します。
そしてPDCAサイクルをまわしながら各フローの数値を計測し、どこにボトルネックがあるかを見つけ出します。
そして、そのボトルネックを解消するための仮説と検証を繰り返すのが、web制作の運用における役割となります。
クライアントの仕事を知る事の重要性
パートナーとしてクライアントと接するために、大事なのはそのクライアントのビジネスの中身をよく知る事が重要となります。
自分の場合は、建築家・工務店専属のwebディレクターとして、
集客→面談→契約→設計→施工→お引渡し→アフター
という建築フローの中で、その建築家・工務店が大事にしている事(ポリシー・コンセプト)と、それぞれの仕事内容の詳細把握を心がけています。
web制作と一概に言っても、さまざまなビジネスがありますので、納品で終わりではなくクライアントのパートナーとして業務ができるような人材が今後の新しいディレクター像として求められているのではないかと思います。
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