グーグルの20%ルールと”フロー”状態


先日「チームの力-構造構成主義による”新”組織論-(著:西條剛央)」というビジネス書を読みました。

 

その中で、グーグルの有名な「20%ルール」について書かれていたので、少し触れてみたいと思います。

 

グーグルには、本業以外のプロジェクトに費やす時間が全体の20%、各社員に用意されています。

 

社員は日常業務に支障がない限り、この時間を利用してクリエイティブな発想を基にしたサービスを開発するなど、自由に自己探求をします。

 

この20%ルールにより生み出されたサービスとして有名なのはGメール、グーグルマップなどがあります。

 

このように、グーグルの20%ルールはグーグルという巨大企業の活動の中で大いに貢献しているといえます。

 

しかし、グーグルの元CEOエリック・シュミットらは「20%ルールの最も重要な成果は、そこから生まれる新プロダクトや新機能ではない」というのです。

 

そして20%ルールの最も重要な成果は、「新しい試みに挑戦する経験を通じて、社員が学ぶ事」としています。

 

グーグルの20%ルールで、重要なのは時間ではなく、自由

この20%ルールにおいて、グーグル社員は、他人から「やれ」と言われた事をやるのではなく、自分がやりたい事をできる自由を与えられており、この事が最も重要であると指摘されています。

人間誰しも持っている「自己実現の欲求」を満たすのが、グーグルの20%ルールのシステムなのです。

そこでは、社員が本当に好きな事に集中できる環境が用意されています。

 

没頭して時間を忘れる感覚:フロー状態

本当に好きな事をしているときに、没頭していて時間を忘れているという経験は誰にでもあると思います。

あるいは、この状態に持っていくのが得意な人、不得意な人もいたりすると思います。

「ひとつの活動に深く没入していて、ほかの何も問題にならなくなる状態」の事をフロー状態といいます。

この「フロー」とはM・チクセントミハイ(1934~)という心理学者が提唱したもので、「最適経験」とも呼ばれています。

グーグルの20%ルールは、このフロー状態に至る人間の機能をうまく活用した仕組みです。

グーグルの20%ルールによって、好きな事をはじめて、このようなフロー状態になった社員から、新たなイノベーションの種となるアイディアが生まれています。

 

フロー状態を日々の仕事に応用する

自分の仕事に置き換えてみると、このフロー状態:何ら苦痛なく仕事に没頭している状態といえます。

これが日々の時間の多くを占めるようになれば、クリエイティブなアウトプットと本当に没頭できる仕事時間を持つ事が出来ます。

結果として仕事力がぐんぐんアップしていくのではないでしょうか。

結論としては、まずは”興味のある事をやってみる”という事になります。

ただしフロー状態では集中するあまり、物忘れやうっかりミスなどが容易に想像できます。

フロー状態にもっていきながら、必ず第三の目で自分の仕事を客観視できればクオリティの高い仕事が出来ると思います。

以前からグーグルの20%ルールについては知っていましたが、その効能が”フロー”→イノベーションという図式になっていた事に驚くと同時に明日からの仕事で、興味を発するきっかけをもらいました。

 

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