webディレクターからみたスタートアップ企業成長の3原則 「実行力」・「チーム」・「テーマ」

私は仕事の中で大規模ポータルサイト運営に関わっている関係で、現在日本中で出てきている「web系スタートアップ」の情報収集を毎日のように行っています。

今、日本ではさまざまな業種で、PCとタブレット・スマートフォンでの情報収集がスタンダードになった事で、webを活用したビジネス・サービスが生まれてきています。

これらweb系スタートアップの共通点は、

①少数精鋭のチームをつくり

②最小単位の価値をつくり

③資金調達をしてグロースさせる

という段階を踏んでいる事です。

 

このような、web系スタートアップがまさに全盛といえる中で、ベンチャー企業の成長に必要なエッセンスを教科書的にまとめた書籍があるので紹介します。

スタートアップ・バイブル シリコンバレー流・ベンチャー企業のつくりかた」(著:アニス・ウッザマン)

この本の中に、

スタートアップを見る上で重要な事が三つある『チーム、チーム、そしてチーム』だ

というシリコンバレーの有名な格言が紹介されています。

自分も少数精鋭の企業に所属し、ウェブサービスを運営している傍ら、日々チームづくりの重要性を痛切に感じています。

 
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・アイディアよりも実行力

スタートアップ企業の、成功の鍵は「アイディアより実行力(execution」といわれています。

実際、シリコンバレーの著名な投資家も、スタートアップへの投資基準として「そのチームに実行力があるか」を重視しています。

これは、人が考え付くアイディアはたかが知れていて、誰かか既に実行している可能性が高いという事です。

そうなると、アイディアはともかくとして、そのアイディアを実行できるチームを組めているかという事が最も重要となります。

少しだけチームという観点で有名企業の例を上げると、グーグルはラリー・ペイジ、セルゲイ・ブリンという技術者がいて、エリックシュミットという経営よりの人物でチームが組まれました。

また、フェイスブックはCEOのマーク・ザッカーバーグがどちらかというと技術者寄りだったところに、元グーグル社員で検索広告の基礎を作ったといわれるCOO シェリル・サンドバーグがジョインして、フェイスブック広告の仕組みを作り、マネタイズに成功しました。

そして、アップルは元CEO 故スティーブ・ジョブズの相棒として技術屋スティーブ・ウォズアニックや、デザイン担当の上級副社長ジョナサン・アイブ等のチームで数々のイノベーションを起こしてきました。

これらの企業に共通するのは、「実行力のあるチームを組めていた」というところに尽きるのではないかと思います。

そして、先述の「スタートアップ・バイブル シリコンバレー流・ベンチャー企業のつくりかた」(著:アニス・ウッザマン)の中に、投資家がチームを見るときに重視するポイントとして「チームがパッションを持っているか」「エネルギーに満ち溢れているか」「モチベーションを高く維持しているか」という点に着目するという事が書いてあります。

このような理想のチームを作るためにはどうしたらいいのでしょうか

私が思うのは、やはりそのチームが成し遂げたい事:『テーマ』が最も重要なのではないかという事です。

 

万人に応援されるようなテーマを持つ

実行力のあるチームを組むために、そのチームの「テーマ」がとても重要と考えています。

テーマを考える時に

・「そのテーマは社員から指示されるか

・「そのテーマは同業者から応援されるか

・「そのテーマは格好良い物語になるか

という事を特に大切にして、チームの方向性がテーマからずれそうな時は軌道修正をしています。

自分の場合は建築業界でwebサービスを運営しているので、社員はもちろんですが、パートナーとなる建築家・工務店・建材/家具メーカー等から「素晴らしい」と思ってもらえるようなテーマを育てていかなくてはなりません。

パートナーから良いと思われるテーマは社員の自信につながります。

結果として良い社員が集まり、その良い社員がまた次の良い社員を連れてくるという好循環を起こす事が出来ます

万人に応援されるテーマを「理念」というと大仰ですが、価値基準に確固たる軸(テーマ)を持つ事が、web系スタートアップ企業に必要な「実行力のあるチーム」を作っていくために最も必要な事なのではないでしょうか。

 

 

 

 

 
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