難しい部下と上手くやる方法(叱り方・任せ方)


仕事で、部下との関係に悩んでいる方は多いと思います。

部下との良好な関係を保ちながら、あるときは厳しく叱って行動を正してもらう事は上司の仕事です。

しかし、なかなか本音を話してくれない、何を考えているかよくわからない、普段は生意気だけど叱るとすぐに萎縮してしまう部下が多いのも事実。

実際わたしも、部下にどのようにしたら行動を正してもらえるか、どうしたら上手く仕事を任せられるか、といった事を日々悩みます。

一番良くないのは、部下に嫌われたくないから叱らなかったり、我関せずで絡んでいかない事です。

部下と絡まず放置するのは、自分の仕事を放棄するのと同じです。

とはいえ、なかなか距離感が取りづらかったり、部下との付き合い方に悩んでいる方も多いのではないでしょうか。

そんな部下との付き合い方に悩んでいる方に、お勧めの本があるので紹介します。

ライフネット生命の会長、出口治明氏の「部下を持ったら必ず読む「任せ方」の教科書」です。

ライフネットの出口さんといえば、社長の岩瀬さんと年の離れた名コンビとして知られている方です。

一人でも部下や後輩を持つ人には、とても為になる方法論が書いてある本なので、お勧めします。

 
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・「権限委譲」と「明確な指示」を区別する

ひとたび部下に権限委譲をしたら、その権限は部下固有のものとなります

権限委譲する際に必要となるのは、「明確な指示」です。

「明確な指示」とは「期限」と「優先順位」の事を指します。

しかし、このときに、「権限委譲」と「明確な指示」を混同している人がとても多いと思います。

権限は委譲できていても、「明確な指示」がなかったために部下から反論され、トラブルを起こす上司が多いです。

適当に「やっといて」と丸投げする事を「権限委譲した」と勘違いしている人は最悪の上司です。

しっかりと「権限委譲」をしながら「明確な指示(期限・優先順位)」を出す事が重要です。

 

・部下を信頼する

また、「権限委譲」するためには部下を信頼することはとても大事です。

そして、一度「権限委譲」をし「期限」と「優先順位」を決めたら口を出さない。

部下の仕事は「60点」が取れていれば”合格点”をあたえなくてはなりません。

この時に、「俺だったら80点くらい取れる」といって、自分から部下の仕事を奪ってしまう人がとても多いように感じますが、これはマネージャーの仕事ではありません

そして部下がミスをしたときには権限の範囲内で責任を取らせ、それ以上の責任は上司が取る事が必要です。

このように、部下を信頼して仕事を任せる事がとても大事だと思います。

 

・報連相は上司がすべきもの

よく、「うちの部下は報連相ができない」と嘆く人がいます。

でも、私はどちらかというと報連相は上司がするものだと考えています。

部下からしたら、上司が何も話してくれなければ上司の仕事は部下に見えません。

「この人は何をやっているんだろう」、「本当に仕事してるのかな」という疑念が部下にわいてきます。

この状況を回避する為に、上司から積極的に現在の仕事の状況を見える化してあげる事。

部下への報連相は、部下からの信頼という形で帰ってきます

 

・部下を叱るために必要な事:「部下からの信頼」

部下を叱り、行動を正してもらう事は上司の最も重要な仕事です。

でも部下をうまく叱れない叱り方が分からない、という人がとても多いと感じます。

ここで、嫌われるのがいやだから叱らない、というのが最悪の上司です。

では部下を叱って、行動を正してもらうには、具体的にはどうすればよいのでしょうか

部下を叱る為には、部下がその上司を信頼している事が前提として必要です。

この上司なら、叱られても良い」と思わせる事です。

その条件について、前述のライフネット生命会長 出口氏は書籍の中で「①上司を好きにさせる」、「②圧倒的な能力の違いを見せる」、「③必死に働いている姿を見せる」のいずれかが必要であると書籍の中で述べています。

部下からの信頼がない段階で、部下を厳しく叱る事によって部下が反論したり、最悪辞めてしまったりする事がとても多く見受けられます。

部下を叱るには、まず部下からの信頼を得る事に努めましょう。

 

・どんな部下でも信頼したほうが結局は得

部下は上司を選べない、とよく言いますが、それは上司も同じです

どうせ部下を選べないのなら、どんな部下でも信頼したほうが得なのではないでしょうか。

こちらが、そうやって部下に対してギブを続ける事により、行動で返してくれる部下も多いと思います。

部下は大事なチームの一員です。

部下なしには、自分の仕事は成り立ちません。

部下との信頼関係をいかに築くかを考え、深い部分まで共有し、良いチームを作っていきたいものです。



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