パニック障害の正体は”自律神経ストーム”


「パニック障害」はどのようなメカニズムで起こるのでしょうか。

治療の過程で、何度も参考した専門医の書籍「薬なし、自分で治すパニック障害 」の中に、とても参考になった箇所があるので紹介したいと思います

以下抜粋です。

 
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ブラックボックスを開く

「パニック障害」の悪化していくスキームは「自律神経ストーム→身体症状のブラックボックス化→不安の増大→予期不安・広場恐怖」です。

この流れを断ち切るにあたって最も重要な箇所は「身体症状のブラックボックス化」です。・・・(中略)・・・「見えない」ことが最大の恐怖なのですから、そこを見えるようにしなければいけません。

(中略)

次の6項目を肝に銘じてください。

・ストレスが背景にある

・動悸やめまい、呼吸苦は、ストレスをきっかけとした自律神経ストームである

・自律神経の問題なので、心臓、肺、脳に臓器としての以上は考えなくていい

・自律神経の異常は、命を脅かしたり、後遺症が残るほどには悪化しえない

・動悸やめまい、呼吸区は、警告や現実逃避などの心理的意味を含んでいる

・発作は一時的(せいぜい数分)のことであり、長く続くものではない

これが理解されるだけで、「パニック障害」はかなりコントロールできるようになります。

via:「薬なし、自分で治すパニック障害

 

この中で、身体症状の”ブラックボックス”を開くとは一体どうする事なのかを、考えました。

パニック発作はその症状の激しさのため、原因が何なのかという部分がブラックボックスになり、見えなくなる事によって不安が増していきます。

そのため、パニック障害の原因が「自律神経の乱れ(ストーム)」であり命を脅かすような重大な疾患ではない事を、白日の下に晒す事がまず大切です。

その事実を信じきる為に、自分の場合は、まずはじめに、自分の体に対してかなり細かく検査できる人間ドッグに行き、全くの健康体である事を証明しました

そして、「自分の不調」ではなく「自分の健康」を100パーセント信じる事、心療内科の先生の指示を100パーセント信じる事からはじめました。

それにより、たまに不調になる時も「この病気では死なない」「大丈夫」「自律神経の乱れ。収まる」「収まらなければ、立ち止まれば、座り込めばいいや」と心の中で何度もつぶやきながら、湧き上がる不安を押さえ込みました

この書籍「薬なし、自分で治すパニック障害 」の中で書いてあるように、言語情報が不安を和らげる事実があるので”嘘でもいい”から「大丈夫」とつぶやく事を実践していきました。

同時に毎日一行の治療日記をつけて、「どんな不安が起こり、結果何も起こらなかった」と書き続けていきました。(後で見返すと、どんな不安も取り越し苦労だった事が確認できました

結果的に、徐々に、ゆっくりとではありますが、パニック発作の不安から逃れ、日に日に良くなっている事に気付きました。

そして、次第に一日中考えていたパニック障害の事を忘れている時間が多くなっていきました。

part⑦へつづく




 

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